演奏会の裏話 28. ホールのマナー違反、キタラ

あきひろ佐藤

2009年10月28日 00:35

去る23日、藤原真理さんのリサイタルが行われた。
キタラ小ホールである。

ピアニストが13時よりピアノに触りたいとの事で、
通常より早めのホール入りとなった。

紅葉が本当に綺麗なこの季節、今年は特別だそうである。
ピアノ調律は14時過ぎから、
ピアニストはホテルに帰り、こちらでは、プログラムの折作業。
いつもの事ながら、単調な作業である。

17時過ぎより、ステージリーハーサル、
音の響き具合を確認しながら、チェロの位置、ピアノの位置を演奏者が決める。
私は舞台にあけたチェロのエンドピンの穴にマーク(場見)を貼る。
当日のラフマニノフを中心に、じっくり1時間20分の合わせ、開場直前までの間、
私は次回チラシ用のための写真(出来が良ければ)、ピアニストの記念用写真も撮ったり、
空の客席をうろうろ、こんな贅沢は無いのだ。

いつもの通り、手を緩める事無く、本当に凄いライブになるだろうとの確信を得、
当日券売りの人手が薄いとの指摘より受付にはせ参じる。

19時開演。
リサイタルは、本当に素晴らしい内容だったと思うが、
一つだけ、
こちらはホールの提示する金額を、それも割高な額を耳をそろえて
払っているのに、舞台のスタッフ、リサイタルの途中で、
クライマックスシリーズを見ている。
主催者の前で何と失礼な野郎だ。

当日は、怒って気分を害するのは得策ではないので放っておいたが、
こんな事は初めて、照明代はともかく、舞台技術料金は返却してもらいたい。
私がバカにされるのはかまわない、だが演奏家としての藤原さん達の芸を、
感じようともしない音楽ホールのスタッフ、どういう事なのだ???。

私には全く理解出来ない。

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