演奏会の裏話 28. ホールのマナー違反、キタラ
去る23日、藤原真理さんのリサイタルが行われた。
キタラ小ホールである。
ピアニストが13時よりピアノに触りたいとの事で、
通常より早めのホール入りとなった。
紅葉が本当に綺麗なこの季節、今年は特別だそうである。
ピアノ調律は14時過ぎから、
ピアニストはホテルに帰り、こちらでは、プログラムの折作業。
いつもの事ながら、単調な作業である。
17時過ぎより、ステージリーハーサル、
音の響き具合を確認しながら、チェロの位置、ピアノの位置を演奏者が決める。
私は舞台にあけたチェロのエンドピンの穴にマーク(場見)を貼る。
当日のラフマニノフを中心に、じっくり1時間20分の合わせ、開場直前までの間、
私は次回チラシ用のための写真(出来が良ければ)、ピアニストの記念用写真も撮ったり、
空の客席をうろうろ、こんな贅沢は無いのだ。
いつもの通り、手を緩める事無く、本当に凄いライブになるだろうとの確信を得、
当日券売りの人手が薄いとの指摘より受付にはせ参じる。
19時開演。
リサイタルは、本当に素晴らしい内容だったと思うが、
一つだけ、
こちらはホールの提示する金額を、それも割高な額を耳をそろえて
払っているのに、舞台のスタッフ、リサイタルの途中で、
クライマックスシリーズを見ている。
主催者の前で何と失礼な野郎だ。
当日は、怒って気分を害するのは得策ではないので放っておいたが、
こんな事は初めて、照明代はともかく、舞台技術料金は返却してもらいたい。
私がバカにされるのはかまわない、だが演奏家としての藤原さん達の芸を、
感じようともしない音楽ホールのスタッフ、どういう事なのだ???。
私には全く理解出来ない。
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