良さんの話 13.痒い痒い病

あきひろ佐藤

2007年07月01日 07:46

昭和20年9月、月寒の野戦病院から江差の実家へ復員した良さん(父)は、
痒い痒い病にかかってしまった。
衛生兵であったにもかかわらずである。

そこで、八雲近くの見市温泉へ湯治に行った。
湯につかってのんびりしたらしい。
あっと言う間に、治ってしまったと言う。

江差では何にもすることが無く、しばらく遊んでいた。
穀つぶしのままでは、まずいので職をさがし動員所で職を得た。

その後、動員所は、職業安定所、労働基準監督署、労政事務所に分かれる事になり、
良さんは、労基所で仕事をすることとなる。

戦後のどさくさではあったが、江差は穏やかであったみたいである。

だが労基所での勤めも続けられない、良さんにとっては辛いことが起こる。

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