良さんの話 13.痒い痒い病
昭和20年9月、月寒の野戦病院から江差の実家へ復員した良さん(父)は、
痒い痒い病にかかってしまった。
衛生兵であったにもかかわらずである。
そこで、八雲近くの見市温泉へ湯治に行った。
湯につかってのんびりしたらしい。
あっと言う間に、治ってしまったと言う。
江差では何にもすることが無く、しばらく遊んでいた。
穀つぶしのままでは、まずいので職をさがし動員所で職を得た。
その後、動員所は、職業安定所、労働基準監督署、労政事務所に分かれる事になり、
良さんは、労基所で仕事をすることとなる。
戦後のどさくさではあったが、江差は穏やかであったみたいである。
だが労基所での勤めも続けられない、良さんにとっては辛いことが起こる。
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