さくら子先生
さくら子先生とは、良さん(父)の主治医である。
正月に帰ったとき、父が「お母さん、さくら子先生から年賀状か来たぞ!」って
誇らしげに言っていた。
誰よっ?て聞いてみたところ、透析のこと、食生活など全てお任せしているらしい。
名前もかわいらしいのだか、30少し前、めんこい先生だそうである。
老いらくの何とかでは絶対ありえないそうだが、週三回の軽い透析を楽しみに、
そして、別施設での歩行運動と、新たな日課をこなしている。
良さんは、医療関係者の言うことを、本当に良く聴く従順な男だから、
病院ではモテ男?扱いされることが多い。
だが恐れ多くも、さくら子先生に90まであと5年、何とか生かして欲しいと頼んだそうだ。
そんなこと言われても、先生も困るよなあ。
だが良さんは大真面目、せっかく増えた年金を少しでも長く受け取り、
不肖息子の行く末を見届け、、、
それより一回でも多く、さくら子先生に会いに行きたいのかも知れない。
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