尻切れサトちゃん
カテゴリーは遠い日の記憶なんだけれど、さほど遠くない6年位前の事である。
仕事に向かう前、朝の用足し、大のほうをしに行って唖然、
出血である。
もちろん尻から、、、
男は女性に比べ血に弱いというがその通り、私は卒倒しそうになった。
女性が定期的に血を見る、または見てきたのに比べ、男は髭剃りに失敗した時に少し、
あるいは年一度の健康診断時に、採血で見る位いしか機会が無いのだから無理もない。
そもそも女性は子を宿す。
それも違う血液型や性別の子を、自分の体内に300日近くも共存させるあたり、
所詮出来が違うのである。
私の場合、何の兆候も無く、出血量も半端でなかったから、
鮮血には狼狽するばかりであった。
病院へ行こうと思ったが、仕事を休むわけにもいかず、とりあえず出せるだけ出して、
会社へ向かう。
やはり按配は良くない。
どうしようかと考えた挙句、ドラッグストアーで生理用品を買って、
漏れないようにと思いつく。
店では何となく恥ずかしく、いくらなのか分からずじまい。
千円で足りないと気まずいし、5千円を無理やり出して、おつりをそそくさと握りしめ店を出た。
滑稽なのはその後、使った事が無いので、バンドエイドみたいに貼り付けるものとの、
誤った先入観から、なかなか装着出来ない。
構造をようく見たら、そういう訳だったのか下着に付けるか、
トイレ内とはいえ、下半身丸出しで生理用品と格闘すること15分、
情けないとはこの事だ。
つづく
関連記事