尻切れサトちゃん 外科編
出血はウンチくんと一緒ではなかった。
鮮血のみの場合もあり、こう門に痛みもなかったから、軽い痔だろう!などと
タカをくくって二三日様子見にしていた。
もちろん女性用おしめをして。
痔の市販薬では改善しなかったので、朝から近くの総合病院へ行く。
行ったはよいのだが、こう門科が無い!!
受付で、痔らしいのですが、外科ですか?消化器ですか?と尋ねたら、
外科ですと言われ、それがウンの付き、って、ダジャレている場合ではなかった。
ほどなく副院長先生の指による触診、でもけげんな顔、
出血は続く、
では少し冷たいし、痛いよって、穴を広げてジロジロ見られる。
相手も見たく無いだろうけれど、こっちだって見られたくないよ。
惨め!!
それでも原因は分からず、
そこで遂に登場、何やら懐中電灯のような物体。え”え”え”???これが入るのってくらい
極太直腸内視鏡!!!!!
無理ヤリに近い挿入にて、ゲイの気持ちは一生分からないだろうなどと、
思考もあべこべになっている。なんも言えない。
簡単に言えば、痛さの我慢を通り過ぎたということだ。
先生は、家族は居るのか?と言うので、
どうでも良い事だから、遠くに居るというと、
申し上げづらいけれど、虚血性大腸炎、もしくは大腸がんの疑いがあるという。
おいおい、
ちょっと待てやい、切ったはったの修羅場は、そこそこくぐって来ているが、こんなのは初めてだ。
痛い検査を散々した挙句、今更内科の先生に診てもらう以外に無いだと?な~に~??
まるで八百長だぜ、おととい来やがれ!こんちくしょう!
しかし結果は即、入院。
午後は腸内探検への旅立ちであった。
つづく
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