2007年09月16日
デビュー
本当のデビューは12月8日であったが、予想より早くピアノが仕上がったとのことで、16日栃木県のグリムの館でコンサートデビューとなった。
多目的ホールと、まだまだ調整の余地のある楽器なので、奏かれた浅田さん、さぞ気を使われたことだろう。
フランスと日本を行ったり来たりだそうだが、ベヒシュタインは初めてとの事、リハでは、やはり格闘が始まっていた。
多目的ホールと、まだまだ調整の余地のある楽器なので、奏かれた浅田さん、さぞ気を使われたことだろう。
フランスと日本を行ったり来たりだそうだが、ベヒシュタインは初めてとの事、リハでは、やはり格闘が始まっていた。
演奏会において、ピアニストは、My楽器を持参する、持参できる人は皆無に近い。
そんなことが出来るのはフジコヘミング、ホロビッツくらいなものだろう。
バイオリン、ビオラ、チェロ、管楽器、ほとんどはMy楽器。
ピアニストは、せいぜいスタインのD274,ベーゼン、YAMAHA CF Ⅲ、を指名するくらい。
でもそれとて、製造年代を指定することは、ほぼ不可能であろう。ホロビッツが使っていたスタイン、あれはNew Yorkだそうだが、1920年代のものだそうで、スタインのハンブルグが重宝される昨今とは、全く意味がちがう。
さて今日のレクチャーコンサート、二つの意味で有意義だった。
一つは、オンボロピアノが、技術を持った人の力で何もかも本当に蘇った事。
二つ目は、演奏者の浅田真弥子さんが、マジに楽器と向き合ってくれ、
それを演奏の中でどんどん自分のものとして昇華してく過程を、目の当たりにしたことだった。
ドビュッシーは、ボカシ(霞)をかけなくても、ドビュッシーに奏けたりしたそうである。
ただ、鳴り、パワー(スタインに慣れた人にとっての)が少したりないみたいで、
リストは、リストらしい音を出すのに大変だったそうである。
また脱色し、削ってある鍵盤は、汗とかで滑らず大変奏きやすかったそうだ。
私といえば栃木までの往復、エアコン壊れのポンコツレシプロ車で300Kを走った一日でもあったが
実にご機嫌である。
更なる浅田さの活躍に期待したい。
そんなことが出来るのはフジコヘミング、ホロビッツくらいなものだろう。
バイオリン、ビオラ、チェロ、管楽器、ほとんどはMy楽器。
ピアニストは、せいぜいスタインのD274,ベーゼン、YAMAHA CF Ⅲ、を指名するくらい。
でもそれとて、製造年代を指定することは、ほぼ不可能であろう。ホロビッツが使っていたスタイン、あれはNew Yorkだそうだが、1920年代のものだそうで、スタインのハンブルグが重宝される昨今とは、全く意味がちがう。
さて今日のレクチャーコンサート、二つの意味で有意義だった。
一つは、オンボロピアノが、技術を持った人の力で何もかも本当に蘇った事。
二つ目は、演奏者の浅田真弥子さんが、マジに楽器と向き合ってくれ、
それを演奏の中でどんどん自分のものとして昇華してく過程を、目の当たりにしたことだった。
ドビュッシーは、ボカシ(霞)をかけなくても、ドビュッシーに奏けたりしたそうである。
ただ、鳴り、パワー(スタインに慣れた人にとっての)が少したりないみたいで、
リストは、リストらしい音を出すのに大変だったそうである。
また脱色し、削ってある鍵盤は、汗とかで滑らず大変奏きやすかったそうだ。
私といえば栃木までの往復、エアコン壊れのポンコツレシプロ車で300Kを走った一日でもあったが
実にご機嫌である。
更なる浅田さの活躍に期待したい。
Posted by あきひろ佐藤 at 22:54│Comments(6)
│ベヒシュタイン1913年の修理
この記事へのコメント
あ 様
こういう、目の前で何かが立ち上がる、生まれてくる、そういう演奏会に行き当たるのは幸福なことですよね。
はねた後、美味しいお酒が飲めるというものです。
冬野
こういう、目の前で何かが立ち上がる、生まれてくる、そういう演奏会に行き当たるのは幸福なことですよね。
はねた後、美味しいお酒が飲めるというものです。
冬野
Posted by 冬野由記 at 2007年09月17日 00:51
冬野 様
ご来場ありがとうございます。
ピアニストが、ひく、のは普通、弾くと書きますが、あえて奏くと書きました。
オーケストラでのピアノは、打楽器扱い、ゆえに弾くとなるのですが、
浅田さんの、音の質感から、奏くのがふさわしいかと思いました。
まさにフランス。お見事でした。
まだまだ、奏きこまねばならぬ楽器にて、今後より多くのアーティストの方に
触って欲しい次第です。
帰りのインターチェンジで間違えて、、、くそ暑い夜の道をあてども無く走り、
汗だくになって帰った家路。
ビールをしこたま飲みました。美味いって。
ご来場ありがとうございます。
ピアニストが、ひく、のは普通、弾くと書きますが、あえて奏くと書きました。
オーケストラでのピアノは、打楽器扱い、ゆえに弾くとなるのですが、
浅田さんの、音の質感から、奏くのがふさわしいかと思いました。
まさにフランス。お見事でした。
まだまだ、奏きこまねばならぬ楽器にて、今後より多くのアーティストの方に
触って欲しい次第です。
帰りのインターチェンジで間違えて、、、くそ暑い夜の道をあてども無く走り、
汗だくになって帰った家路。
ビールをしこたま飲みました。美味いって。
Posted by あ at 2007年09月17日 19:53
9/16のグリム館ではたいへんたいへんお世話になりました。
Vaでご同業と判りましたので、改めてコメントさせていただいてます。
ベヒでドビュッシーを堪能したら、もう次はフォーレしかないっ!
個人的にはピアノ五重奏の2番が、ベヒ、聴きたいっ!
まあ、この選択については、いろいろご意見あると思いますが。
(ちなみに浅田さんは四重奏に興味がおありだったようです)
では、これからも下野楽遊をよろしくお願いいたします。
Vaでご同業と判りましたので、改めてコメントさせていただいてます。
ベヒでドビュッシーを堪能したら、もう次はフォーレしかないっ!
個人的にはピアノ五重奏の2番が、ベヒ、聴きたいっ!
まあ、この選択については、いろいろご意見あると思いますが。
(ちなみに浅田さんは四重奏に興味がおありだったようです)
では、これからも下野楽遊をよろしくお願いいたします。
Posted by 愛宕町私設ライブラリ at 2007年09月18日 13:06
愛宕町私設ライブラリ 様
ご来場ありがとうございます。
なんとなく、Violaの匂いを感じましたので、表明させていただいた
次第です。
フォーレ、、、、曲はすぐにイメージできないのですが、
スクリャーピンあたりどうでしょう???
室内楽、カルテットなど、音量をためらわなくても、
いけそうな感じもしています。
あのベヒシュタインで、苦労なくベートーベンが演奏できる日を、
切に望んでいます。
ありがとうございました。
ご来場ありがとうございます。
なんとなく、Violaの匂いを感じましたので、表明させていただいた
次第です。
フォーレ、、、、曲はすぐにイメージできないのですが、
スクリャーピンあたりどうでしょう???
室内楽、カルテットなど、音量をためらわなくても、
いけそうな感じもしています。
あのベヒシュタインで、苦労なくベートーベンが演奏できる日を、
切に望んでいます。
ありがとうございました。
Posted by あ at 2007年09月20日 00:53
> オーケストラでのピアノは、打楽器扱い、ゆえに弾くとなるのですが、
うーーん。
「打楽器扱い」ってのは・・・
今度会った時に詳しく聞きましょう。
うーーん。
「打楽器扱い」ってのは・・・
今度会った時に詳しく聞きましょう。
Posted by タイコ持ち at 2007年09月20日 21:12
タイコ持ち 様
打楽器を「奏ける」ような方は、今まで一人しかお目にかかっておりません。
お酒がお好きな方で、、、、、、、、、
大意はありません。
打楽器を「奏ける」ような方は、今まで一人しかお目にかかっておりません。
お酒がお好きな方で、、、、、、、、、
大意はありません。
Posted by あ at 2007年09月23日 21:33
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