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2009年07月27日

大学病院

丁度10年前の今頃のことである。

かなり暑い夏だった。
私は生まれて初めて全身麻酔をかけられ手術を受けた。
左股関節の付け根が形成不全であったため、大腿骨とうが傷んでいた。
臼蓋回転骨切術という、難解な名前のオペである。

簡単に言えば、大腿骨の受け口の軟骨のある部分をぐるりと切り取り回転させ、
新しく屋根を作るというもで、4時間くらいの手術だった。

全身麻酔であるから切ったところの何の痛みも感じることは無かった。
だが背中の痛みにたまらないものを感じていた。

地獄だったのはそれから三週間、ベッドに寝たきりだったことである。
寝返りは一日一度、傷口の消毒のとき、医師二人と看護士一人の三人がかりで
横にしてくれ、医師は消毒、看護士は、暖かいタオルで背中を拭いてくれる。
食事は仰向けのまま、鏡をみながら食べるミラー食、
人間、起きているから飲み込んだものが胃へ落ちるけれど、寝たままだとそうは
行かない。
あれだけは二度と経験したくないものだ。

三週間後、もう起きてよいと言われ起きようとするも、腹筋がどこかえ消えてし
まい、起きることができなかった。
廃用症候群とか言うらしく、二週間の安静で半分の腹筋を失っていた。

医師から今後の生き方について、体重1KGの増加は7KGの増加だと思うよう
きつく念押しされた。何故なら股関節は、体重の7倍の付加を、
受け止める時があるからだ。

普段は医者の言う事はほとんど聞かない私でも、
これだけは守るようにしている。

十年、早いものだ。


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Posted by あきひろ佐藤 at 16:42│Comments(0)遠い日の記憶
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