2007年03月03日
演奏会の裏話 1(珍事).
昨夜、ノダメでお馴染みのベートーベンの7番、爆演やったっけ、ってビデオ引っ張りだして見
たら、とんだ珍事が映っていた。
1999年、そのころの私は、演奏会本番のプレッシャーから少しでも逃れようと
前日の練習後、ベレンベレンに酔っ払い、二日酔いで朝のステージリハーサルに
臨むのが常だった。
首席奏者ならぬ酒席騒謝??である。
曲目は、ベートーベンのエグモント、交響曲7番(俗称ベトシチまたはベーシチ)
第二楽章の冒頭、ベートーベンは主旋律をビオラに下さっている。
たら、とんだ珍事が映っていた。
1999年、そのころの私は、演奏会本番のプレッシャーから少しでも逃れようと
前日の練習後、ベレンベレンに酔っ払い、二日酔いで朝のステージリハーサルに
臨むのが常だった。
首席奏者ならぬ酒席騒謝??である。
曲目は、ベートーベンのエグモント、交響曲7番(俗称ベトシチまたはベーシチ)
第二楽章の冒頭、ベートーベンは主旋律をビオラに下さっている。
ステリハは、少し、いや、かなり手抜きになっていた(ごめんなさい)。
後ろの奏者へ、「入るよって」、合図が全く出ない。
隣の奏者から、「サトチャンどうしたの??何か変!!」
「本番はちゃんと奏くから、合図も出すよ」って言ったものの、内心不安だらけ。
いざ覚悟を決めて、ステージへ上がり、チューニング終了、
指揮者登場までは良かった。
ところが、なかなか始まらない。一分、二分。
どうやら管で何かあったみたいだ。
でも露骨に振り返ったら、嫌味だしなあ。
3分?くらい楽譜をめくる音がした後、ファゴットの首席から、もじゃもじゃ言う言葉???
二番ファゴットの楽譜が無いので、楽屋へ取りに行ってくる???
ほんと??楽譜が本番に無い?
こんなの、ありえない!!。
そこで偉かったのが、コンサートマスター流石である。
さっと立ち上がって、念入りなチューニング。
時間稼ぎを何気にやる。
原因は、空調。
開場前にセットした一枚ものの楽譜、風で飛んで、あろう事かひな壇の透き間に入って
しまった。
たった楽譜一枚が、400人以上の時間を止めた珍事である。
もしファゴットの首席が、二番ファゴットの楽譜持っていなかったら?と思うと、
今でも寒くなる。
後ろの奏者へ、「入るよって」、合図が全く出ない。
隣の奏者から、「サトチャンどうしたの??何か変!!」
「本番はちゃんと奏くから、合図も出すよ」って言ったものの、内心不安だらけ。
いざ覚悟を決めて、ステージへ上がり、チューニング終了、
指揮者登場までは良かった。
ところが、なかなか始まらない。一分、二分。
どうやら管で何かあったみたいだ。
でも露骨に振り返ったら、嫌味だしなあ。
3分?くらい楽譜をめくる音がした後、ファゴットの首席から、もじゃもじゃ言う言葉???
二番ファゴットの楽譜が無いので、楽屋へ取りに行ってくる???
ほんと??楽譜が本番に無い?
こんなの、ありえない!!。
そこで偉かったのが、コンサートマスター流石である。
さっと立ち上がって、念入りなチューニング。
時間稼ぎを何気にやる。
原因は、空調。
開場前にセットした一枚ものの楽譜、風で飛んで、あろう事かひな壇の透き間に入って
しまった。
たった楽譜一枚が、400人以上の時間を止めた珍事である。
もしファゴットの首席が、二番ファゴットの楽譜持っていなかったら?と思うと、
今でも寒くなる。
Posted by あきひろ佐藤 at 13:09│Comments(7)
│演奏会の裏話
この記事へのコメント
酒席騒謝さまへ
楽譜が空調設備の風で飛んでいくなんて
誰も考えないですよね。珍事ですね。
あるんですね、こんなこと。
楽譜じゃなく、同じ紙でも切手のお話。
主人がフルート奏者の金昌国さんのチャぺルコンサートに
行ったときの話です。
金さんはフルートに一円切手を貼って演奏されると聞いていました。
うそでしょ?と思っていたら・・・
かなり近くの席が取れたので、休憩時間にそっとフルートを見にいったら
本当に切手が貼ってあったそうです。唇をそこにあてて演奏されるようです。
楽譜と切手、紙、繋がり?まったく別の話になりましたね。
失礼いたしました。
なぜ一円切手なのか・・・それは一番安いからだそうです。
今でも、切手を貼っておられるのでしょうか?
楽譜が空調設備の風で飛んでいくなんて
誰も考えないですよね。珍事ですね。
あるんですね、こんなこと。
楽譜じゃなく、同じ紙でも切手のお話。
主人がフルート奏者の金昌国さんのチャぺルコンサートに
行ったときの話です。
金さんはフルートに一円切手を貼って演奏されると聞いていました。
うそでしょ?と思っていたら・・・
かなり近くの席が取れたので、休憩時間にそっとフルートを見にいったら
本当に切手が貼ってあったそうです。唇をそこにあてて演奏されるようです。
楽譜と切手、紙、繋がり?まったく別の話になりましたね。
失礼いたしました。
なぜ一円切手なのか・・・それは一番安いからだそうです。
今でも、切手を貼っておられるのでしょうか?
Posted by Yume at 2007年03月03日 15:10
佐藤あ 様 Yume様
楽譜にまつわる珍事、失敗はよく経験しますね。
緊張しているときなんかに、なぜか起きてしまうのです。
本番中に、なぜか譜面台からするりと落ちてかなたへ去ってゆく・・・なんてこともありました。
以前、N響でスイトナー氏がベートーベンのトリプルコンチェルトを演ったときのこと、彼は楽譜を前に指揮していたのですが、突然、譜面台がガタンと音を立てて下がって傾き、指揮台から落ちそうに!(ステージ・マネージャさんは、さぞ血の気が引いたことでしょう)はずみで、スコアもずり落ちかけてます。
スイトナー氏は慌てず、棒を振りながらしゃがみこみ、楽譜を戻しながら、譜面台の高さを調整してネジを締めなおし・・・・お見事でした。ただ・・・その間、私も含めて前のほうの聴衆は、おそらく事の成り行きに固唾をのんでいたため聴きどころを逃してしまったのでした。(ソリストやオケも乱れませんでした。プロは違うなぁ、と感心!)
フルートの歌口と唇のフィット感というのは気になりだすと止め処ないもので、私もある時期、歌口にやたらと何かを貼り付けてみたりしました。そのうち「お前はそんなことを気にするほど上手いのかよ!」と思い直し、今はおおらかにブハブハ吹いてます。
冬野
楽譜にまつわる珍事、失敗はよく経験しますね。
緊張しているときなんかに、なぜか起きてしまうのです。
本番中に、なぜか譜面台からするりと落ちてかなたへ去ってゆく・・・なんてこともありました。
以前、N響でスイトナー氏がベートーベンのトリプルコンチェルトを演ったときのこと、彼は楽譜を前に指揮していたのですが、突然、譜面台がガタンと音を立てて下がって傾き、指揮台から落ちそうに!(ステージ・マネージャさんは、さぞ血の気が引いたことでしょう)はずみで、スコアもずり落ちかけてます。
スイトナー氏は慌てず、棒を振りながらしゃがみこみ、楽譜を戻しながら、譜面台の高さを調整してネジを締めなおし・・・・お見事でした。ただ・・・その間、私も含めて前のほうの聴衆は、おそらく事の成り行きに固唾をのんでいたため聴きどころを逃してしまったのでした。(ソリストやオケも乱れませんでした。プロは違うなぁ、と感心!)
フルートの歌口と唇のフィット感というのは気になりだすと止め処ないもので、私もある時期、歌口にやたらと何かを貼り付けてみたりしました。そのうち「お前はそんなことを気にするほど上手いのかよ!」と思い直し、今はおおらかにブハブハ吹いてます。
冬野
Posted by 冬野由記 at 2007年03月03日 23:56
Yume 様 冬野 様
ご来場有り難うございます。
本当にあった話です。
フルートの切手のことは、ちょっと私には分からないですが、
冬野さんの、フィット感というのが、正解でしょうね。
スイトナーさん、やはり肝がすわっておられる。
お見事です。
そういえば、これは冗談なのか何なのか、
山田一雄先生、
ベト7、4楽章で興奮のあまり、客席に落ち、コンマスが気づいたら、
指揮台に誰も居ない???
それこそ、棒を振りながら、ステージに上ってきた?????
こんな話が、まことしやかに流れているのです。
本当だったら、おかしくて奏けませんよ。
これからオケ練習行ってきます。
ご来場有り難うございます。
本当にあった話です。
フルートの切手のことは、ちょっと私には分からないですが、
冬野さんの、フィット感というのが、正解でしょうね。
スイトナーさん、やはり肝がすわっておられる。
お見事です。
そういえば、これは冗談なのか何なのか、
山田一雄先生、
ベト7、4楽章で興奮のあまり、客席に落ち、コンマスが気づいたら、
指揮台に誰も居ない???
それこそ、棒を振りながら、ステージに上ってきた?????
こんな話が、まことしやかに流れているのです。
本当だったら、おかしくて奏けませんよ。
これからオケ練習行ってきます。
Posted by 佐藤あ at 2007年03月04日 10:51
佐藤さんへ
お早うございます。
>山田一雄先生、
>ベト7、4楽章で興奮のあまり、客席に落ち、コンマスが気づいたら、
>指揮台に誰も居ない???
>それこそ、棒を振りながら、ステージに上ってきた?????
うっそー、ほんとー?これおもしろいです。ハイ。
山田先生には申し訳ないのですが、久し振りにゲラゲラ、ゲラゲラ笑いました。
主人にこの話をするとき、先に私が笑うものだから...
「落ち着いて、落ち着いて・・・で、どうしたの?ゆっくり話してみて」と
言われました。山田先生のケガは?無かったのでしょうか?
きっとどこか打撲して次の日はベッドから起き上がれなかったでしょうね。
棒を振りながらステージに上がってきた??
「エライ、あなたこそ真の指揮者だー!」
一生懸命 指揮棒を振っていたら、指揮棒が飛んできたって話も
あるかもしれませんね。オケにまつわるお話また期待しています。
同窓会で始めて知ったのですが、
実は、私の同級生に指揮者の奥さんがいます。
お早うございます。
>山田一雄先生、
>ベト7、4楽章で興奮のあまり、客席に落ち、コンマスが気づいたら、
>指揮台に誰も居ない???
>それこそ、棒を振りながら、ステージに上ってきた?????
うっそー、ほんとー?これおもしろいです。ハイ。
山田先生には申し訳ないのですが、久し振りにゲラゲラ、ゲラゲラ笑いました。
主人にこの話をするとき、先に私が笑うものだから...
「落ち着いて、落ち着いて・・・で、どうしたの?ゆっくり話してみて」と
言われました。山田先生のケガは?無かったのでしょうか?
きっとどこか打撲して次の日はベッドから起き上がれなかったでしょうね。
棒を振りながらステージに上がってきた??
「エライ、あなたこそ真の指揮者だー!」
一生懸命 指揮棒を振っていたら、指揮棒が飛んできたって話も
あるかもしれませんね。オケにまつわるお話また期待しています。
同窓会で始めて知ったのですが、
実は、私の同級生に指揮者の奥さんがいます。
Posted by Yume at 2007年03月05日 10:33
佐藤さんへ
訂正です。
>同窓会で始めて知ったのですが
の「始めて」を「初めて」に訂正いたします。
送信するとき、訂正しようとしたつもりが送信ボタンを押していました。
アワテンボウでごめんなさい。
訂正です。
>同窓会で始めて知ったのですが
の「始めて」を「初めて」に訂正いたします。
送信するとき、訂正しようとしたつもりが送信ボタンを押していました。
アワテンボウでごめんなさい。
Posted by Yume at 2007年03月05日 10:44
冬野由記さんへ
はじめまして、Yumeです。
冬野さんもフルートを吹いておられるのですか?
これからもフルート繋がりのお話が聞けそうですね。
とても嬉しいです。
主人はフルートを吹く前、必ず歯を磨きます。
だから、歯磨き粉のせいか、唇をつけるところが少し
変色してきました。そこを「歌口」というのですね。
その名称も知りませんでした。
主人は、毎日欠かさず練習しています。
ブハブハではなくピーフュー、フューピー(なんかヘン!?ですね)
まっ、そんな感じで吹いています。
これからもよろしくお願いいたします。
はじめまして、Yumeです。
冬野さんもフルートを吹いておられるのですか?
これからもフルート繋がりのお話が聞けそうですね。
とても嬉しいです。
主人はフルートを吹く前、必ず歯を磨きます。
だから、歯磨き粉のせいか、唇をつけるところが少し
変色してきました。そこを「歌口」というのですね。
その名称も知りませんでした。
主人は、毎日欠かさず練習しています。
ブハブハではなくピーフュー、フューピー(なんかヘン!?ですね)
まっ、そんな感じで吹いています。
これからもよろしくお願いいたします。
Posted by Yume at 2007年03月05日 10:51
Yume様
山田先生、小柄な方なので、指揮台はつかっていたでしょう。
でも、客席まで落ちたとかは、少し眉唾かもしれません。
ただ、あの先生なら、ありえそうな話です。
実は、合唱で第九を歌ったとき、またハプニングがありまして、
そのうちUPします。
山田先生、小柄な方なので、指揮台はつかっていたでしょう。
でも、客席まで落ちたとかは、少し眉唾かもしれません。
ただ、あの先生なら、ありえそうな話です。
実は、合唱で第九を歌ったとき、またハプニングがありまして、
そのうちUPします。
Posted by 佐藤あ at 2007年03月07日 00:26
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