さぽろぐ

グルメ・スイーツ  |

ログインヘルプ


2009年03月24日

ライブ録音

私が携わる藤原さんのコンサートは、多くのボランティアによって支えられている。

旭川の場合、Aさんや、Tさんには、とても足を向けて寝るような真似は出来ない。
まず、チケットを如何に販売するか?
プレイガイドで自然に売れる数は、年々多くはなっているものの、
手売りが基本だから、2000円のチケットであっても、人に頭を下げて販売するのは大変な事だ。
私の場合、せいぜい10枚くらい買い取り、知人を招待するくらいだろうか。
なので、地元の知人の力は本当にありがたい。

もとより、本物の芸術に触れていただく、それも安価でというのが趣旨であり、
藤原さんも常に気を緩めない演奏をされるので、一度足を運んで頂ければ、
必ずリピータになってくれると思う。
でもその一度に苦労する。

だがこれが毎年のように続くと、ボランティアと言えど疲れてしまう。

2006年の旭川のコンサート当日、来年は、いやこれから先は無理かも知れない、
と言われてしまった。
考えてみれば、当日の会計やらドア、楽屋番など、演奏をライブで聴ける人は僅かである。
私はリハーサルでの音出し以外一度も客席で聴いた事がない。
ステリハが聞ければ凄く勉強になるし、本番がドア外であっても伝わるものは伝わるのだ。
ただそれは好きでやっている私の場合で、実際、労多く、なのに聴く事が叶わないとなれば、
消極的な声が聞かれても当然だろう。

藤原さんがホール入りする前、ホールの技術スタッフに録音にかかる費用を尋ねてみた。
STUDERの調整卓使用にしては、それほど法外な額では無いので、録音のスタンバイをお願いした。
20分で準備できるそうだ。
あとは真理さんの許諾がえられるか、実に怖いもの知らずな私である。

ホール入りした真理さんに、ライブ録音したい旨申し出、
それが限られた範囲でしか配布しない事を前提にOKをもらった。
一番喜んだのは、ピアニスト。
今までいろいろセッションしてきたのに、残っているのはプログラムだけだそうで、、、。

CDなど簡単にコピー出来てしまう昨今、ライブ録音をする事はある意味危険が伴う。
だがそれを、ボランティアスタッフへのねぎらいとして認めて下さった
真理さんの懐の深さに、心から感謝する次第である。

今年10月23日キタラの曲目は、
ラフマニノフ チェロソナタ 作品19
シューマン 三つのロマンス 作品94
チャイコフスキー ノクターン
フォーレ ノクターン 他、

是非ご来場を。



あなたにおススメの記事

同じカテゴリー(音楽)の記事画像
目白カンマーゾリスデン
一区切り
700回
在るはずの物が無いバイオリン弓
いずみチャンバーオーケストラ演奏会
雨のサントリーホール
同じカテゴリー(音楽)の記事
 目白カンマーゾリスデン (2011-10-24 19:18)
 一区切り (2011-09-26 18:50)
 700回 (2010-06-18 01:25)
 在るはずの物が無いバイオリン弓 (2010-05-15 00:37)
 いずみチャンバーオーケストラ演奏会 (2010-03-25 00:39)
 私のとなり (2010-03-01 21:00)

Posted by あきひろ佐藤 at 20:44│Comments(2)音楽
この記事へのコメント
あきひろ佐藤様

 ほんとうに、こういった地方でのコンサートの実施を継続するのは大変ですね。頭が下がります。
 そして、藤原さんもすばらしいですね。

冬野

 
Posted by 冬野由記 at 2009年04月07日 20:55
冬野 様

ご来場ありがとうございます。

一回だけの事であれば、何とかなるのでしょうが、
継続させるのは大変です。

私ごときが言うのも何ですが、演奏家、と言うより芸術家としての
藤原さんは、妥協する事は無い方だと思いますし、良い意味で我が侭さはあるのですが、それ以外非常に謙虚で常識的な方です。

いつも感動を下さいます。
Posted by あきひろ佐藤 at 2009年04月09日 11:10
※会員のみコメントを受け付けております、ログインが必要です。
上の画像に書かれている文字を入力して下さい
 
<ご注意>
書き込まれた内容は公開され、ブログの持ち主だけが削除できます。

削除
ライブ録音