あきひろ佐藤のチャンネル

父が裕福な家庭に育ったのは、以前洋服は全て、
あつらえ物であったと書いたので分かると思う。

でも、もっと驚くような話があった。

小学校の遠足の時である。
小さな小学校だった為なのか分からないけれど、行き先は父の姉と一緒だった。
何キロか歩いて現地解散。
本当に歩く事を主眼にしたものだったらしい。

ようやくたどり着いて、姉さんと一緒に帰ろうか？、と思っていたところへ、
ふと現れたタクシー、、、、、、
私の祖父である。

祖父は漁で家を空ける事も多かったが羽振りは良かった。
なので遠足の帰り、迎えに来たそうだ。（父に言わせれば只の伊達男だと）

昭和十年ごろ、江差にタクシーなどそう多くはない。
自動車自体が珍しい頃だから、驚いたのは同級生達である。

そして家に帰るのかと思っていたら、向かったのは新地のカフェー、、、、
カフェーには、女給さんがいて、酌をしてくれる。
父の姉と父は、ジュースかサイダーみたいなものを頂く。
祖父は、ニコニコ笑っていたそうである。

今で言えば、遠足の解散場所に、自家用ヘリかロールス？リムジンで乗り付け、
銀座のクラブへ行くようなものである。

今でもその時びっくりした事を話してくれる。

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